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15年越しのPSYRENアニメ化に寄せて

PSYRENのTVアニメ化が話題になっています。

『PSYREN -サイレン-』アニメ公式ティザーサイト

連載終了から15年という長い時間が空いたことで、
「あの作品が今の視聴者にどう映るんだろう?」という楽しみと不安が同時に湧いてきます。

ここでは原作ファンとして、ネタバレを控えてPSYRENという作品を振り返ってみます。

公衆電話×テレカという “今では説明が必要な入口”

PSYRENの導線は、いま振り返るとかなり独特です。
公衆電話とテレフォンカードが物語の入口になっているのですが、
連載当時ですら古臭かったですが、2025年の若い視聴者にとってはもはや馴染みのないアイテムです。

  • 街で公衆電話を見る機会がほぼない
  • テレカは「昔の支払い手段」という認識すら怪しい

この前提のズレは、作品の雰囲気にも直結します。
ただ、逆に言えばアニメ側の演出次第で、**“レトロではなく、不気味さ”**として伝わり得るとも感じています。

当時のジャンプではちょっと異色だった「ダークさ」

PSYRENが連載していたのは、2007〜2010年の週刊少年ジャンプ。

いわゆる「友情・努力・勝利」全盛の時代で、ポジティブ寄りな作品が誌面の顔を張る中、 PSYRENはかなりはっきりと**「死ぬ」「滅ぶ」「間に合わないかもしれない」**を描くタイプの作品でした。

これらが混ざった結果、ジャンプ作品としてはちょっと異色のポストアポカリプス寄りダークSFになっているんですよね。

今でこそ、

  • 『約束のネバーランド』
  • 『呪術廻戦』
  • 『チェンソーマン』

あたりで、「ジャンプ×ダーク寄り」はすっかり市民権を得ましたが、PSYRENはそれよりも一世代前。
「時代が追いついた側」のアニメ化とも言えて、2026年放送というタイミングはかなり良さそうです。

連載時期が良くも悪くも“もったいなかった”作品

—— 同時期のジャンプがとにかく強かった

PSYREN(2008–2010頃)は、ちょうどジャンプの顔ぶれが強すぎた時代に連載されていました。

当時誌面を支えていた主な作品をいくつか挙げると:

  • ONE PIECE
  • NARUTO -ナルト-
  • BLEACH
  • HUNTER×HUNTER
  • 銀魂
  • 家庭教師ヒットマンREBORN!
  • SKET DANCE
  • アイシールド21
  • こち亀
  • ピューと吹く!ジャガー

改めて並べると、
「そりゃ埋もれるよ……」と納得してしまう厚みです。

読者目線では「毎週読むのが楽しみな漫画が多すぎた」幸せな時期でしたが、
新連載が存在感を発揮するには明らかに不利な環境でもありました。

もしPSYRENが、今のジャンプ(作品の多様性がより歓迎される時代)に連載されていたら、
かなり上位のポジションを取っていたんじゃないか——と本気で思っています。

設定の方向性も、いまのジャンプ作品群との相性が非常に良いんですよね。

主人公・夜科アゲハの“迷わなさ”という魅力

ジャンプ主人公といえば葛藤して、覚悟して、前に進む流れが定番ですが、
アゲハは妙に決断が早いキャラクターです。

時折りゾッとするような一面を見せることがあります。

  • 悩む前に行動してしまう
  • 正義感よりも“衝動”に近いものが動力源
  • その分、決断が速くてテンポがいい

アニメ化によって、この「迷わない主人公像」がどんな声・演出で表現されるのかは大きな楽しみポイントです。

いまアニメ化される意味

PSYRENは、当時少し“浮いていた要素”が、
いまの視聴者にはむしろ自然に刺さる構成になっています。

  • 古いテクノロジー → 逆にミステリアス
  • 少し暗い世界観 → 現代アニメと相性が良い
  • 即断即決の主人公 → 現代的なテンポ感
  • 当時は強豪に埋もれた設定 → 今なら主役級の強さ

「時代に早すぎた作品」が再発見される瞬間をリアルタイムで見られるのは、かなり貴重です。

おわりに

素直にワクワクしています。
昔の作品が「懐かしさ」で終わらず、 今の価値観でどう再解釈されるのかを味わえるのも、 今回のアニメ化の面白いところだと思います。

放送開始までしばらくありますが、 ひとまず静かに、しかし落ち着かない気持ちで、続報を待つことにします。

**濃墨ケケ / kk5123**